<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 高都護驄馬行>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 高都護驄馬行>
<BookPage: 89>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
安西都護胡青驄，
聲價歘然來向東。
此馬臨陣久無敵，
與人一心成大功。
功成惠養隨所致，
飄飄遠自流沙至。
雄姿未受伏櫪恩，
猛氣猶思戰場利。
腕促蹄高如踣鐵，
交河幾蹴曾冰裂。
五花散作雲滿身，
萬里方看汗流血。
長安壯兒不敢騎，
走過掣電傾城知。
青絲絡頭爲君老，
何由却出橫門道。
<End Poem>
<Translation>
安西都護の愛馬は西域産の黒白入りまざった毛色の逸物で、評判の高いものだが、それが急に東へ向かってやってきた。この馬は數度の實戦に參加して、久しく無敵をうたわれてきた。乘り手と心を一つにしてはたらき、偉大な功績を立てさせた。主人の高都護はこれを大切にして恵みやしない、そば近くからはなさないので、主人のなすままにまかせ、遠い流沙の地方から風を切ってやってきた。その雄姿は、まだまだ厩でかい殺しにしてもらうようなよぅすではない。勇猛な氣力は今なお戦場に出て勝利をねらう勢いがある。足さきは短く蹄は高く、鐵を足につけているようで、これでいくたび交河の厚い氷を踏み割ってきたことか。五つの花のような毛色の紋は、それが全身にひろがってまるで雲が湧き起こっているような模様になっている。――昔の傳説の名馬のように。今や萬里を踏破してきて、血のような汗を流すかと思われる。 
さればこそ向こう意氣の強い長安のよい若者たちも、この馬に乘ろうとはしない。この馬が走り過ぎると、まるで稻妻がほとばしるように早いことは、町中の人間がみんな目で見て知っているからだ。 
ああ、しかし青い絲の飾りを頭にかけてもらって、御主んの思し召しどおり年をとってゆくのがこの馬の運命だろうか。なんとかして汝の主人とともに邊城を守るために再び現役に復歸し、堂々と隊伍に交って横門の路を出て行くときはないものだろうか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
安西都護の愛馬は西域産の黒白入りまざった毛色の逸物で、
評判の高いものだが、それが急に東へ向かってやってきた。
この馬は數度の實戦に參加して、久しく無敵をうたわれてきた。
乘り手と心を一つにしてはたらき、偉大な功績を立てさせた。
主人の高都護はこれを大切にして恵みやしない、そば近くからはなさないので、
主人のなすままにまかせ、遠い流沙の地方から風を切ってやってきた。
その雄姿は、まだまだ厩でかい殺しにしてもらうようなよぅすではない。
勇猛な氣力は今なお戦場に出て勝利をねらう勢いがある。
足さきは短く蹄は高く、鐵を足につけているようで、
これでいくたび交河の厚い氷を踏み割ってきたことか。
五つの花のような毛色の紋は、それが全身にひろがってまるで雲が湧き起こっているような模様になっている。
――昔の傳説の名馬のように。今や萬里を踏破してきて、血のような汗を流すかと思われる。 
さればこそ向こう意氣の強い長安のよい若者たちも、この馬に乘ろうとはしない。
この馬が走り過ぎると、まるで稻妻がほとばしるように早いことは、町中の人間がみんな目で見て知っているからだ。 
ああ、しかし青い絲の飾りを頭にかけてもらって、御主んの思し召しどおり年をとってゆくのがこの馬の運命だろうか。
なんとかして汝の主人とともに邊城を守るために再び現役に復歸し、堂々と隊伍に交って横門の路を出て行くときはないものだろうか。
<End Formatted Translation>